福原千鶴ブログ-直感センサ

福原千鶴(石井千鶴)の演奏予定

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最近のまとめ(観劇編)

1月『ろくでなし啄木』
作・演出… 三谷幸喜
出演…啄木 藤原竜也 、テツ 中村勘太郎、トミ 吹石一恵

面白かったです。登場人物は三人で、三人とも良かった。
 実際に啄木がどんな人間だったかは、誰にも分かりようが無いのですが、キャラ設定として魅力的だなと実感しました。私は中学で一般の学校より啄木について学んだはずですが、貧しくて報われないし、結核も病んで、暗めかつ忸怩たる思いを抱いているという普通の啄木イメージを持っていました。残ってる写真もかわいらしいし。浪費のあまり貧しかったとか習ったかなぁ。まあとにかく、健気と思われがちな啄木が口から出任せをつるつる言い、人のお金で遊興の限りを尽くし女も男もたらしこむというギャップ。そしてそれがただの空想の産物でなく、結構実話かもと思わせる資料が存在するからより面白い。あと、頭が良すぎて恐いとか、無邪気とデカダンスとかも萌えポイントですよね。
 三人の各々の視点から同じエピソードを見せる薮の中方式で、破綻せずウェルメイドでした。


2月『南へ』
「火の山が好きな男(妻夫木聡)が、火山観測所に赴任する。
その赴任先で待っているのは、虚言癖の女(蒼井優)。
やがて大噴火の噂が流れる。流れるのは、噂だけか。
それとも、本当に溶岩が流れ出すのか…。
不確かな情報、予知、夢、噂、群がるマスコミ…
「信」じられないものばかりで織りなされる、まことしやかな火の山の物語。」公式サイトより

天皇制についても。地震も多発して、今見たら全く意味が変わりそうな作品です。
野田さんは出演者を、とても生き生きさせる能力を持っておられると思うのですが、今回はちょっと違ったかもと思いました。


3月 三島近代能楽集『邯鄲』『葵上』
江戸糸あやつり人形 結城座による公演。

『邯鄲』とても面白かったです。音楽も人形も演出もあやつる演者もよかった。観たあと「近代能楽集」で『邯鄲』を読んだら、その段階でよかった。話の流れと一見関係ない台詞が混入していて、実は無駄な横道でもなくアクセントになっています。
 主人公の次郎は18歳で「僕の人生はもう終わっちゃったんだからね」「はじまらないうちにおしまいになったのさ」とあっけらかんと口にします。手に入れたことの無い、女やお金や名誉をシャボン玉と断じる次郎に、ばあやが「ただ言葉で知っておいでなだけでございますよ」と諭しても「うそだ、僕はみんな知っちゃったんだよ」と動じない。世の中が馬鹿らしく見えてしまうという邯鄲の枕に寝ても、やっぱり価値観が変わらない。
 実際にそういう人はいると思います。でもだからって生きてても仕方ないという結論に達さず、次郎のように「それでも僕は生きたいんだ!」と心底思ってくれたら面白いなと思います。
人間が演じるときは藤原竜也氏がはまりそうな役です。

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  1. 2011/04/10(日) 02:20:39|
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